EIZO ColorEdge

クリエイター向けのカラーマネジメントモニターとして世界中でプロに愛用されている業界標準モニターです。

1998年にsRGB、その後AdobeRGBと色空間が作られPC環境の色の基準としても運用され始める中、その色情報を業界関係間で安定して見ることの出来るモニターがありませんでした。色としてのデジタル情報を扱う上で、当然モニターは非常に重要なデバイスです。

PCの中で色情報を正確に扱うようにカラーマネジメントを行っても、それを正確に、より安定的に表示できるモニターがなければデジタル画像(色情報)の処理、および共有認識することが出来ません。

その状況下に国内随一の業務用モニターメーカーの(株)ナナオ(現:EIZO)が、2003年にColorNavigatorを付属させたハードキャリブレーションモニター「ColorEdge CG18」「ColorEdge CG21」を発売。

さらに翌年2004年にsRGBの名機と言われる「ColorEdge CG19」、そして業界初のAdobeRGB対応モニター「ColorEdge CG220」を発売しました。

2003年と言えば、写真業界もフィルムからデジタルに徐々に移行し始めた頃で、デジタルカメラも高価なものから当時としては比較的に安価な民生機が出始めた頃です。

また、カメラ内設定の色空間にもAdobeRGBが採用され始めた頃で、だからこそ業務用のモニターとしてAdobeRGBモニターの要望も増え始めていました。その写真家たちの要望に応え、商品開発されたのが、CG220でした。


業務用モニターに求めることは何でしょう?

カラーマネジメントのページでもたくさん書きましたが、僕らプロが求めるモニター性能はとにかく色の再現性です。

デジタルで扱う色は「デジタル情報値」としての基準があります。フィルム時代やテレビのCMのように、メーカーの個性や売りを特徴とした「高彩度、高コントラスト」に「黒の締まりや赤の再現性・強調」などを謳われても困ります。本来あるべき色情報を正確に表示してくれないと画像処理をする意味がありません。

理想的にはメーカーにかかわらず業務用モニターの全てが同じ色味で表示してくれることがベストです。しかし、残念ながら結局はそう上手くは行きません。

ColorEdgeは、業界で必要な「カラーマネジメントシステム」に正しく対応し、正確な色、そして精度の高い「調整、表示」を行えることが最大の利点です。OSとの連携はもちろん、キャリブレーションの設定にも細かな配慮があり、ユーザーが求める表示を安定して再現出来ます。

何よりも業務用として信頼出来るポイントが長期間安定して使用出来ることです。プロ用としての保証も安心出来ます。

他社にはない細かな設定もありますが、そちらは、環境設定やColorNavigator7の使い方のページで紹介させて頂きます。


世界的にも業界標準モニターと呼ばれるColorEdgeですが、特徴の一部を抜粋すると以下になります。

・ハードキャリブレーション対応

・専用のキャリブレーション・管理・設定ソフトウエア「ColorNavigator7」

・ノングレア、IPSパネル

・1台ごとの出荷時調整

・画面の隅々まで均一表示させるデジタルユニフォミティ補正

・16-bitLUT処理による滑らかな諧調表現

・10bit表示による高精度で豊かな色再現

・測定精度の高いキャリブレーションセンサー内蔵(CGシリーズ)

・3D-LUTを活用した正確な色表示

*上記はカラーマネジメントモニターとして必須の項目です。

それ以外にもUSB Type-C接続、ハブ、PC電源供給、機種によりますが4k、HDR表示対応などクリエイティブワークに必要な機能を搭載し、業界関係間でより安定したデジタル情報を共有出来る環境を作ることが出来ます。

内部処理としては、業界専用モニターとして他社にはない高性能な機能もあり、表示に関する処理の部分は、専用ツール『ColorNavigator7』で管理・設定を行います。

より詳しい情報はEIZOのカラーマネジメントモニターColorEdgeのサイトをご覧くださいませ。

https://www.eizo.co.jp/products/ce/

 

僕のサイトでは、ColorEdgeをより正確に使いこなすための専用ツール『ColorNavigator7』の設定や使い方について書いておきます。

興味のある方はご覧くださいませ。

*キャリブレーションと測色センサーについては、カラーマネジメントのページ「4.モニターのキャリブレーションと測色センサーについて」をご覧くださいませ。