カラーマネジメントとは

8.後書き

カラーマネジメントって難しいですよね・・・

カラーマネジメントシステムの仕組み、ソフトウエアの仕組み、プログラム、デバイスの仕組み、製造...

僕も提供されている物を使っているだけのユーザーですので、作成・製造側のことはちんぷんかんぷん。。

仕事の場合は自分のところだけで画像は終始しません。当然ながら最終的なところで必要な色が出るように処理をしなければなりません。

デジタルになってフィルム時代のようなある意味都合よくもある解釈だけでは困ってしまうことも増えました。

カメラマンは「スタート」です。流通させるポジフィルムの代わりになる物(データ)を提供しなければなりません。その為にはどうする必要があるのか?

デジタル時代の昨今はWEBや動画であらゆる情報が簡単に手に入ります。役に立つ情報も多くとても便利ですが、分かり易い情報は知ってか知らずか大事な部分が抜けていることも多いです。

「A」と言う情報と、「BやC」と言う情報は頻繁に見聞き出来てもそれらがそれぞれ裏側や根本的な部分で繋がっていたり、結果「D,E,F」などとも関連があったりするのですが、ほとんどはその繋がりについて説明がなかったりします。

カラーマネジメントではキャリブレーションするだけだったり、モニターの性能とソフトのカラー設定だけに注視して、肝腎要のPC側との連携を無視していたりすることも多く見受けられます。

色については、フィルム時代と都合よく比較される時期も以前はありましたが、時代も変わりデジタルからしか入っていないカメラマンも増えました。それでも以前と変わらず業界ではカメラを使った撮影や表現の話だけで盛り上がることも多く、結果的にそれら色について仕事の裏側では問題が起きていることも非常に増えています。

写真の知識と言えば、「機材のこと」「逆光や開放ボケなどイメージに関わるテクニック」「RAW現像の雰囲気重視のポイントやテクニック」など自らや身の回りで盛り上がることは多いのでしょうが、「画像データ=流通するデータ」としての色やカラーマネジメントの重要性や認識が不足していると思うことが多くなりました。

『仕事』で画像を扱う上ではカメラマンがスタートになりますので、やはり責任を持って画像に向き合う必要はあります。

業界の関連メーカーの姿勢含めて、どうしたって色の連携をとることは難しい現状が続きますが、それでも仕組みとしてのカラーマネジメントの基礎知識はプロ関係の方々は各々でしっかりと持つ必要はあると思います。

僕も全てを把握しているわけではありませんが、少しでもカメラマンに必要な情報を伝えられればと思い、セミナーで細々お伝えしている内容をいくつかこのサイトで書かせて頂きました。

もちろんサイトに書く以上、間違った情報を載せることは良くありません。もしも「ここが間違っているよ」とか「説明がずれている」などありましたら修正致しますので、問い合わせからご連絡下さいませ。宜しくお願いします。

「出来る限り細かい情報を...」と思うと結局膨大に、やたら長くなってカメラマンのサイトじゃないなとは思いますが、少しでも迷っている方の助けになれば幸いです。